性病について

性病

性感染症は、主に性行為やそれに準じる接触により、症状の有無にかかわらず感染している状態そのものを含めて考えることが一般的になっています。泌尿器科では主に男性の性感染症の診断と治療を担当し、女性の場合は婦人科での対応が中心となります。

現在、日本では性感染症は再び増加傾向にあり、熊本を含む地域の医療現場でも日常的に遭遇する疾患となっています。特にクラミジアなど、症状が乏しいあるいは全く自覚症状がないまま経過するケースが多く、気づかないうちに感染が広がってしまうことが問題となっています。また、梅毒は全国的に患者数が急増しており、従来のイメージとは異なり、若年層から中高年まで幅広い年齢層でみられるようになっています。

性感染症の特徴として、症状が軽い、あるいは一時的に消失することがあっても感染自体は持続している場合があるため、自己判断で治療を中断してしまうと再発や他者への感染につながる可能性があります。また、感染に気づかないままパートナーへうつしてしまうケースも少なくありません。

さらに近年は性行動の多様化に伴い、感染部位も変化しています。従来は尿道や性器の感染が中心と考えられていましたが、現在ではオーラルセックスなどを介して咽頭(のど)や目の結膜に感染を起こす例も報告されています。そのため、症状や状況に応じて適切な部位の検査を行うことが重要です。

性感染症には、クラミジア感染症、淋菌感染症(淋病)、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどがあり、これらはいずれも日常診療でよくみられる疾患です。また、B型肝炎やc型肝炎、そしてHIV感染症(エイズ)も性行為によって感染することがあり、現在の医療では重要な位置を占めています。特にHIVについては、かつては治療が困難な病気とされていましたが、現在では治療の進歩により、早期に診断し適切に治療を行うことで長期間にわたり通常に近い生活を送ることが可能となっています。

多くの性感染症は、適切な検査と治療によって治癒または良好にコントロールすることが可能です。しかしそのためには、症状の有無にかかわらず感染の可能性を意識し、必要に応じて検査を受けること、そして診断された場合には医師の指示に従って確実に治療を完了することが重要です。また、再感染や感染拡大を防ぐためには、パートナーとともに対応することも大切になります。

性感染症は特別な人だけがかかる病気ではなく、誰にでも起こりうる身近な感染症です。正しい知識を持ち、適切なタイミングで検査と治療を受けることが、ご自身の健康を守るだけでなく、大切な方を守ることにもつながります。

性病かなと思ったら

熊本県では近年、梅毒をはじめとする性感染症の報告数も増加しており、また症状が出てから初めてHIV感染が判明する「いきなりエイズ」の割合が全国平均を上回っています。

そのためか、最近は無症状の段階で検査を希望される方が大変増えています。″心配だな″ そう思ったとき、早めの検査がご自身とパートナーを守ることにつながります。

  * 婚前・妊活前に確認したい

  * 最近、気になる接触があった

  * 定期的に検査を受けたい

  * パートナーが変わった

 このような時に検査を希望される方が多いです。

当院では、プライバシーに配慮した受診しやすい環境を整えております。

  *匿名での検査(自費検査・熊本県委託のHIVと梅毒のセット検査)

  *男性医師による対応

  *複数項目をまとめて確認できるパッケージ検査

なお、症状のない場合の性感染症検査は自費診療となります。HIVと梅毒の2項目については、熊本県の委託事業により、当院でも匿名・1,000円での同時検査が可能です。その他の項目や複数項目をまとめて確認したい場合は、自費の検査パッケージをご利用ください。

  受診の際は、事前にお電話・予約フォームより匿名検査の希望等ご予約・ご連絡いただけますと、プライバシーに配慮しより一層スムーズな受診が可能です。

  📞 [電話番号]  0968-24-8101

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代表的な性病について

淋病

淋病は、「淋菌(りんきん)」という細菌によって起こる性感染症の一つで、日本でも比較的多くみられる病気です。尿道や子宮、のど(咽頭)、直腸などの粘膜に感染します。

感染は主に性行為によって起こります。膣性交だけでなく、オーラルセックスによって「のど」に感染し、その後性器へうつるケースも少なくありません。のどの感染は症状が出ないことが多く、知らないうちに感染源となっている場合があります。

男性の場合、感染してから数日〜1週間ほどで、排尿時の強い痛みや、黄白色〜黄緑色の膿が出るといった症状が現れます。症状は比較的はっきりしており、膿の量が多くなることもあります。場合によっては、足の付け根のリンパ節が腫れることもあります。

ただし、クラミジアという別の性感染症と同時に感染していることも多く、症状が一部だけ改善しても違和感や分泌物が続くことがあります。そのため、検査では淋菌だけでなくクラミジアも同時に調べることが重要です。


検査は尿検査で行うことが一般的ですが、必要に応じてのどの検査を行う場合もあります。


治療は抗菌薬によって行いますが、近年は従来の飲み薬が効きにくいタイプの淋菌(耐性菌)が増えており、現在は注射による治療が基本となっています。適切な治療を行えば多くは改善しますが、自己判断で治療を中断すると再発や治りにくくなる原因となります。

また、ご本人が治療してもパートナーが感染したままでは、再び感染してしまう可能性があります。そのため、パートナーの方も一緒に検査・治療を受けることが大切です。

気になる症状がある場合や、感染の可能性がある場合には、早めの受診をおすすめします。

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クラミジア

クラミジア感染症は、現在の日本において最も頻度の高い性感染症の一つであり、特に若年層を中心に広くみられます。自覚症状に乏しいことが多いため、本人が気づかないままパートナーへ感染を広げてしまう点が大きな問題となっています。熊本を含めた地域の臨床現場でも、無症候のまま検査で初めて見つかるケースが非常に多く、定期的な検査の重要性が強く認識されています。

感染は主に性行為によって成立し、複数のパートナーがいる場合や新しいパートナーとの接触がある場合にはリスクが高まります。また、淋菌感染症との同時感染も少なくなく、実際の診療では両者を同時に想定して検査および治療を行うことが一般的です。

男性では、軽度の排尿時違和感や尿道からの透明〜白色の分泌物などがみられることがありますが、症状は淋病に比べて軽く、はっきりしないことが多いのが特徴です。そのため、症状がないまま経過するケースも多く、感染に気づかずに放置されることがあります。一方で、放置すると精巣上体炎などの合併症を引き起こすこともあり、決して軽視できる感染症ではありません。


治療は抗菌薬によって行われますが、近年は耐性菌の問題もあり、適切な薬剤選択と確実な内服が重要です。また、症状が改善した後でも体内に菌が残存していることがあるため、治療後の再検査(治癒確認)が推奨されます。さらに、パートナーも同時に検査・治療を行わなければ再感染を繰り返す可能性があるため、ペアでの対応が重要です。

このようにクラミジア感染症は「症状が軽い=問題が小さい」わけではなく、むしろ気づきにくいこと自体が最大のリスクといえます。早期発見と適切な治療、そして治癒確認までを含めた一連の対応が、感染拡大を防ぐうえで非常に重要です。

梅毒

梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌による性感染症で、現在の日本では再び患者数が増加しており、都市部だけでなく地方でも日常診療の中で遭遇する機会が明らかに増えています。熊本でも、若年層から中高年まで幅広い年齢層でみられ、症状がはっきりしないまま検査で初めて見つかるケースが少なくありません。

感染後の経過は段階的に進みますが、近年は典型的な経過をたどらない例も多く、症状だけで判断することは難しくなっています。感染後およそ3週間ほどで、性器やその周囲にしこりや浅い潰瘍ができることがありますが、この病変は痛みが乏しく、自然に軽快してしまうため見過ごされやすいのが特徴です。その後、数週間から数か月を経て、全身に淡い発疹(バラ疹)や、外陰部・肛門周囲に湿った盛り上がり(扁平コンジローマ)がみられることがありますが、これらも一時的に消退することがあります。

現在の梅毒で特に重要なのは、「症状が乏しい、あるいは全くない状態で進行する例が多い」という点です。実際には、発疹や潰瘍に気づかないまま経過し、採血検査で偶然指摘されるケースが非常に多くなっています。パートナーの感染をきっかけに受診し、初めて自分の感染が判明するという流れも日常的にみられます。


診断は血液検査によって行われ、現在はRPRとTP抗体を組み合わせて評価します。症状の有無に関わらず、感染の可能性がある場合には検査を行うことが重要です。


治療はペニシリン系抗菌薬が基本であり、適切な期間・用量で治療すれば高い確率で治癒が期待できます。ただし、梅毒は治療開始後に症状が速やかに改善することが多く、「治った」と誤解して途中で治療を中断してしまうケースが問題となります。症状が消えても体内から完全に菌が排除されたわけではなく、この状態はいわゆる潜伏梅毒として経過し、適切な治療を行わない場合には再燃や長期的な合併症につながる可能性があります。

また、梅毒は一度治療しても再感染する可能性がある感染症であり、パートナーの同時検査・同時治療も非常に重要です。近年の臨床感覚としても、「無症状で見つかる梅毒」と「再感染」が増えていることが特徴であり、違和感がなくても定期的な検査を受けることが、早期発見と感染拡大防止につながります。

このように、現在の梅毒は「典型的な症状で気づく病気」から「検査で見つける病気」へと変化しており、正しい知識と適切な検査・治療の継続が重要となっています。
検査は熊本県ではHIVや梅毒を中心とした性感染症の早期発見を目的に、これまで主流であった保健所での対面検査に対し、現在は匿名での「民間のクリニックでの委託検査」が広く利用されるようになっています。HIVと梅毒の両方の検査で1,000円で検査ができます。また保健所での「郵送検査」も行われており、自宅で採血して郵送するだけで結果が確認できる仕組みで、匿名性が保たれ、費用も550円程度と低く抑えられています。陽性が判明した場合、医療機関を受診して治療となります。以上のように比較的低額で実施されているため、より検査しやすい環境が整っています。
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性器ヘルペス

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)によって起こる性感染症です。一般的には性器ヘルペスはHSV-2が原因とされますが、最近ではオーラルセックスの影響により、口唇ヘルペスの原因であるHSV-1が性器に感染するケースも増えています。

このウイルスの特徴は、一度感染すると体の中から完全にいなくなることはなく、神経の中に潜んで長く残ることです。普段は免疫の力で抑えられていますが、疲れやストレス、風邪などで体力が落ちたときに再び活動し、同じ場所に症状が出ることがあります。


症状としては、陰部に小さな水ぶくれができ、それが破れてただれた状態になり、強い痛みを伴います。初めて感染したときは症状が強く、発熱やだるさ、リンパ節の腫れを伴うこともあります。一方で、再発の場合は比較的軽い症状で済むことが多く、違和感や軽いピリピリ感だけで気づく方もいらっしゃいます。

感染は主に性行為による皮膚や粘膜の接触によって起こります。症状が出ているときは特にうつりやすいですが、見た目に異常がない時でもウイルスが排出されていることがあり、知らないうちにパートナーに感染させてしまうこともあります。

また、妊娠中の方では注意が必要です。分娩時に病変がある場合、新生児に感染して重い病気を引き起こす可能性があるため、産科と連携して慎重に対応します。


治療は抗ウイルス薬の内服が中心で、早めに治療を開始することで症状を軽くし、治るまでの期間を短くすることができます。再発を繰り返す場合には、症状を予防するために薬を継続して内服する治療を行うこともあります。

ただし、現在の医療ではウイルスを完全に体からなくすことはできません。そのため、症状が出たときに早めに治療すること、再発のサインに気づくことが大切です。「繰り返すことのある病気」ですが、適切にコントロールすることで日常生活に大きな支障なく過ごすことができます。

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尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染によって生じる性感染症です。主に性行為の際の皮膚や粘膜の接触によって感染し、陰部や肛門のまわりにイボのようなできものとして現れます。病変は表面が細かく凹凸のある乳頭状で、いわゆるカリフラワーのような形を呈することが多く、色調は淡いピンク色から褐色までさまざまです。多くの場合、痛みやかゆみといった自覚症状に乏しく、小さいうちは気づかれないまま経過することも少なくありません。

現在の外来診療においても、自覚症状がないまま偶然見つかるケースや、見た目の変化に気づいて受診される患者さんが多くみられます。熊本を含めた日本の臨床現場では、比較的若い世代から中年層まで幅広く認められ、決して珍しい疾患ではありません。


治療は、病変の大きさや数、部位、患者さんの希望などを踏まえて選択されますが、現在は再発率の観点から、免疫の働きを利用して病変を縮小させる外用薬(軟膏)による治療が第一選択です。身体への負担も少なく自宅で継続できる方法ですが、効果が現れるまでにある程度の時間を要します。一方で、液体窒素や電気焼灼、レーザー治療、外科的切除などにより病変そのものを取り除く方法は、見た目の改善が比較的早いという利点があります。実際の診療では、「早く治したい」という希望から処置による除去を選択される方も少なくありません。

病変自体は治療により消失させることが可能ですが、HPVは皮膚や粘膜の中に潜伏する性質があるため、見た目が治っても一定の割合で再発することがあります。このため、治療後もしばらくは経過をみていくことが重要です。また、パートナー間での感染や再感染の可能性もあるため、必要に応じて説明や対応を行うことが望まれます。

長期間放置された場合や病変が大きくなった場合、あるいは高リスク型のHPVが関与している場合には、まれに前がん病変やがんとの関連が問題となることもあります。尖圭コンジローマの多くは、がん化しにくい型のHPVによって生じるため、通常は悪性化を強く心配する必要はありませんが、自己判断で様子を見るのではなく、適切な時期に診断と治療を受けることが大切です。


また近年では、HPVワクチンの普及により、尖圭コンジローマの原因となるウイルスに対する予防も可能となっています。ワクチンは感染の機会を減らす有効な手段であり、今後さらに重要性が高まると考えられています。


尖圭コンジローマは適切に対応すればコントロール可能な疾患ですが、放置すると病変が増えたり広がったりするだけでなく、周囲の方への感染の原因にもなります。気になる症状がある場合には、早めに医療機関での診察を受けることをおすすめします。

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肝炎

B型肝炎とC型肝炎はいずれもウイルスによって起こる感染症で、主に血液や体液を介して感染します。以前は輸血や医療行為に関連した感染が問題となっていましたが、現在の日本では輸血の安全性や感染対策が大きく向上しており、感染経路の様相も変化してきています。


まずB型肝炎についてですが、近年の臨床現場では性的接触による感染が重要な位置を占めています。特に若年層や複数のパートナーがいる場合には感染リスクが高く、実際に急性B型肝炎の多くが性行為関連と考えられています。熊本を含めた日常診療の実感としても、明らかな輸血歴や医療事故がない患者さんで、新規感染として見つかるケースの多くは性的接触が背景にあることが少なくありません。一方で、医療従事者の針刺し事故や、母子感染(出生時の感染)といった経路も依然として存在しており、感染経路は一つに限定されるものではありません。


次にC型肝炎ですが、B型肝炎とはやや性格が異なります。現在の日本では、新たに感染するケースは多くはなく、過去の輸血や医療行為(特に1990年代以前)に関連して感染した方が、無症状のまま長期間経過しているケースが多いのが特徴です。熊本の外来でも、健康診断や他疾患の検査をきっかけに偶然見つかることが少なくありません。C型肝炎は基本的には血液を介して感染するため、性的接触による感染はB型肝炎に比べると頻度は低いとされていますが、全くないわけではなく、特定の条件では感染が成立することもあります。


このように、B型肝炎は現在も「性感染症としての側面」が強く、C型肝炎は「過去の感染が長く潜伏している病気」という特徴があります。ただし、どちらも自覚症状が乏しいまま進行することがあり、気づかないうちに肝機能障害や肝硬変、肝がんへと進行する可能性があります。

そのため、感染の可能性が少しでもある場合や、これまで一度も検査を受けたことがない方は、血液検査による確認が重要です。特にB型肝炎はワクチンによる予防が可能であり、C型肝炎は現在では高い確率で治癒が期待できる治療が確立されています。正しい知識を持ち、適切なタイミングで検査と治療につなげることが、将来の健康を守るうえで大切です。

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後天性免疫不全症候群(エイズ)

後天性免疫不全症候群(AIDS:エイズ)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することで免疫機能が徐々に低下し、さまざまな感染症や悪性腫瘍を引き起こす可能性のある病気です。かつては致死的な疾患として強く恐れられていましたが、現在では治療の進歩により、早期に発見し適切に治療を行えば、発症を防ぎながら長期にわたり通常に近い生活を送ることが可能な疾患へと変わってきています。

HIV感染の特徴は、感染後すぐに症状が出ないことです。数年から十数年にわたり無症候の期間が続くことも珍しくなく、その間に感染に気づかず過ごしているケースが多くみられます。実際の臨床でも、他の性感染症の検査や術前検査などをきっかけに偶然発見されることがあり、「症状がないこと」がむしろ重要なポイントとなっています。

感染経路は、現在の日本ではほとんどが性的接触によるものです。熊本を含めた地方都市においても、20〜40代を中心に新規感染は一定数報告されており、特別な一部の人の病気ではなく、日常診療の中で遭遇する可能性のある疾患です。

「いきなりエイズ」とは、HIVに感染していることに気づかないまま経過し、初めて医療機関を受診した時点ですでにエイズを発症している状態を指します。

HIVは感染しても長い間ほとんど症状が出ないことが多く、その間に免疫機能が徐々に低下していきます。そして肺炎や発熱、体重減少などをきっかけに受診し、初めてHIV感染が見つかるケースがあります。

この段階ではすでに免疫が大きく低下しているため、重症化や入院が必要になることも少なくありません。一方で、早い段階で見つかれば、治療により発症を防ぎ、通常に近い生活を送ることが可能です。

「症状がないから大丈夫」ではなく、症状がないうちに検査を受けることが大切です。

現在の治療は大きく進歩しており、抗HIV療法(ART)により体内のウイルス量を極めて低いレベルまで抑えることが可能です。これによりエイズの発症を防ぐだけでなく、適切にコントロールされている場合には他者への感染リスクも大きく低下することが分かっています。このため、HIVは「早期発見・継続治療によりコントロール可能な慢性疾患」と位置づけられています。


こうした背景から、現在最も重要なのは早期発見です。HIVは血液検査で診断が可能であり、症状がない段階でも見つけることができます。感染の可能性が少しでもある場合には、早めの検査が勧められます。

近年、熊本県ではHIVや梅毒を中心とした性感染症の早期発見を目的に、これまで主流であった保健所での対面検査に対し、現在は匿名での「民間のクリニックでの委託検査」が広く利用されるようになっています。HIVと梅毒の両方の検査で1,000円で検査ができます。また保健所での「郵送検査」も行われており、自宅で採血して郵送するだけで結果が確認できる仕組みで、匿名性が保たれ、費用も550円程度と低く抑えられています。陽性が判明した場合、医療機関を受診して治療となります。以上のように比較的低額で実施されているため、より検査しやすい環境が整っています。


HIVは自覚症状がないまま経過することが多く、気づかないうちに進行してしまうケースもあります。そのため、「気軽に、早めに検査を受けられる環境」が重要となっており、こうした委託事業はそのための大切な取り組みです。

性感染症は、早期に発見し適切に対応することで、十分にコントロールが可能な時代になっています。検査は特別なものではなく、ご自身と大切な方を守るための身近な健康管理のひとつです。

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